基準年を変えて比較する
環境省の公表表に収録された2010〜2024年度を使った。一般環境大気測定局の2024年度値は、2010年度比で44.4%低く、2019年度比では14.3%低い。どの年と比べても同じ減少率になるわけではない。

この図の2種類の測定局は、設置場所や目的が異なる。2024年度の平均差0.5μg/m³を、そのまま自動車による上乗せ分と解釈することはできない。同じ地点の交通条件だけを変えた比較ではないからだ。
測定局の数も変わっている
一般環境大気測定局の有効測定局数は2010年度34局、2014年度672局、2024年度874局だった。初期に比べて対象が大きく広がっている。公表平均の時系列は、同じ測定局だけを追跡した結果ではない。
2024年度の環境基準達成率は、一般環境大気測定局では870局を874局で割った99.54%、自動車排出ガス測定局では232局中232局の100%だった。これは有効測定局における基準達成の割合で、人口の何%が健康上安全かを表す数字ではない。測定値の平均、基準達成率、個人の曝露は異なる指標である。
施設の環境記録でも、測る場所をそろえる
施設の環境計測に使うなら、測定器の識別番号、設置位置、校正履歴、測定時間、欠測を保存する。前年と同じ地点だけで計算した値と、全測定地点の値を分ければ、場所の入替えによる差を調べられる。この公開集計から、特定の施設の対策効果や個人の健康影響は推定していない。
出典:環境省令和6年度大気汚染状況について、表2-1を加工して作成。2026年9月7日確認。環境省が作成・承認した記事ではない。
