公開データ分析|2026年の日本
企業向け発信は、Xで見つけてもらい、サイトで判断してもらう。
日本のSNS公開データを、指標の違いを混ぜずに比較しました。結論は「一番人数が多い媒体だけを使う」ではありません。発見、信用、依頼前の確認の役割を分けます。
調査結果
要旨
日本の主要SNSに関する公開値を、月間利用者、広告到達可能人数、調査利用率など指標の定義ごとに整理しました。単純な『国内ユーザー数ランキング』は作らず、Xは発見、LinkedInは企業向けの説明、Webサイトは依頼前の確認に使う案を検証します。成果はフォロワー数に加えて、記事到着から問い合わせまでを測ります。
研究上の問い
比較できない利用者指標を混ぜずに、企業向け発信の『見つかる・信用される・相談される』をどう分担できるか。
対象データと定義
DataReportal、ICT総研、クロス・マーケティングの公開値を使用し、数値ごとに調査時点、対象者、測定方法、指標名を記録しました。広告管理画面の到達可能人数を月間利用者数とは呼びません。
同じ定義で比較できる広告到達人数だけを一つの表に置き、LINE・YouTubeなど別定義の値は補助的な順位確認に限定しました。媒体の価値を利用者数だけで決めず、企業向けの説明とサイト遷移を別指標にします。
分析方法の確認
103機能の実行結果
- 実行確認済み
- 103
103機能を全件監査し、41機能を原表の再計算・別実装照合・頑健性・感度・可視化・用語監査へ適用しました。62機能は前提不成立の理由を保存しています。
別の説明もできるか
- 広告到達人数の順位は発注可能性の順位ではない
- 異なる指標を混ぜたランキングは作れない

結果|この数字から決めた3つの役割
X|発見
同じ広告到達指標では7,120万人。YouTubeより730万人少なく、Instagramより800万人多い。短い分析要点を届ける最初の媒体にします。
LinkedIn|企業向けの説明
登録会員数は540万人で、他媒体の月間利用者数や広告到達人数とは比較できません。到達人数を競う場ではなく、企業向けの方法と判断材料を説明する場として検証します。
サイト|依頼前の確認
SNSに入り切らない実物、使った方法、限界、対応範囲、問い合わせを一か所に置きます。SNSの数字ではなく、記事到着、診断開始、問い合わせで評価します。
直接比較できる広告到達指標だけを図にした

7媒体の数字を、指標定義つきで並べる
| 媒体 | 人数 | 指標 | 図で直接比較 |
|---|---|---|---|
| LINE | 99.0M | 月間利用者数 | 不可 |
| YouTube | 78.5M | 広告到達可能人数 | 可 |
| X | 71.2M | 広告到達可能人数 | 可 |
| 63.2M | 広告到達可能人数 | 可 | |
| TikTok | 39.2M | 18歳以上の広告到達可能人数 | 不可 |
| 16.5M | 広告到達可能人数 | 可 | |
| 5.40M | 登録会員数 | 不可 |
LINEは月間利用者数、LinkedInは登録会員数、TikTokは18歳以上の広告到達人数です。数字が同じ「人数」でも、定義が違うため順位に入れません。
手法選定
方法|103機能を全件監査し、適用可能な処理で結論を条件を変えて結果を確認した
- 01
指標定義の監査
月間利用者数、広告到達人数、18歳以上、登録会員数を分離。
- 02
記述統計と順位
同じ定義の4媒体に限って降順に比較。
- 03
差と比率の算出
XとYouTubeは730万人差、XとInstagramは800万人差、XはFacebookの4.32倍。
- 04
別調査との照合
ICT総研の2026年調査でも、LINE、YouTube、X、Instagramの順番であることを確認。
クロス・マーケティングの2026年調査では、SNSで情報を得るときに「信頼できる発信者」と「情報がわかりやすく整理されていること」を重視する回答がそれぞれ26%でした。だから、受けを狙う投稿ではなく、出典、方法、限界を短く示す投稿にします。
4週間で、「人気」ではなく問い合わせまで測る
1週目
結論
XとLinkedInに「指標を混ぜない」結論を投稿し、この分析ページへ送る。2週目
方法
順位よりも、比較できない数字を分けた理由を投稿する。3週目
実物
図、表、4.32倍の算出を分け、実際の納品形式に近い見せ方で投稿する。4週目
案件化
「自社のCSV・Excelでも同じように分析できる」と明記し、制作診断へ送る。- 01投稿の表示数
- 02分析ページへの到着
- 03案件整理診断の開始
- 04分析案件の問い合わせ
フォロワー数だけで成否を決めません。表示→サイト→診断→問い合わせの順に、どこで止まったかを見ます。
考察
最大人数の媒体を一つ選ぶと、知ってもらう場と依頼前に確かめる場を同じにしてしまいます。短い投稿で関心を作る場と、実物、方法、限界、対応範囲を確かめる場は分けます。
この役割分担は結果ではなく、これから確かめる仮説です。4週間は結論、方法、納品物、対応範囲の順に発信します。表示回数、記事への訪問、診断開始、問い合わせはそれぞれ数えます。
限界
- 広告到達可能人数、利用率、月間利用者数は定義が異なり、一つの利用者ランキングにはできません。
- 公開値だけでは、当サイトの見込み顧客の媒体利用や問い合わせ確率を推定できません。
- 提案した役割分担は4週間の運用実験で検証する必要があり、現時点の成果実績ではありません。
結論
『一番多いSNS』では決めません。短い投稿で知ってもらい、サイトで仕事内容を説明し、問い合わせにつなげます。最終判断にはサイトへの訪問数と問い合わせ数を同じ定義で記録して使います。
用途別の分析資料
読む目的に合う形式を選べます。
比較できない利用者指標を混ぜない詳細版と、4週間実験の1ページ版です。 すべてPDFで閲覧・保存できます。
公開データによる自社分析です。受託案件や顧客成果の実績ではありません。
出典・公開資料
DataReportalのDigital 2026は2025年末に公開され、主な数字は2025年10月前後の最新公開値です。広告ツールの数字は、実際の月間利用者数や投稿の反応を保証しません。
分析案件
自社のCSV・Excelで、同じように「何が言えて、何は言えないか」を並べます。
最初の連絡では、ファイル形式、行と列のおおよその量、集め方、確かめたい問いをお知らせください。個人情報や実データは、共有方法が決まる前に送らないでください。
