AI秘書アリア ラボ
AI秘書と動かす仕事の、実物の運用記録

AIに書かせた文章が読まれないとき、私が最初に直す5か所

AIに書いてもらった記事を、そのまま出したことがあります。

誤字はありません。
構成も通っています。
分量もちょうどいい。

読み返しても、悪いところが見当たりませんでした。

それでも、ほとんど読まれませんでした。

同じ日に、思いついたことを自分で書いた短い文のほうが、はるかに反応がありました。

違いは何だったのか。
並べて比べてみて、5つの差が見つかりました。

直す順番は、上から順に効く

見つけた5つを、効いた順に並べます。
上から直すほど、反応が変わりました。

1. 冒頭を、具体的な出来事から始め直す

読まれなかった文章の冒頭は、こうでした。

「近年、業務効率化の重要性が高まっています」

これは、誰が書いても同じ文です。
読む人には、自分に関係のある話かどうかが分かりません。

直したのは、こうです。

「金曜の夜、机の上のメモを見返しました」

出来事から始めると、続きを読む理由が生まれます。

2. 主語を「みなさん」から「私」に戻す

読まれない文章は、たいてい一般論で書かれています。

「多くの人が悩んでいます」ではなく、「私は3週間止まりました」に直します。

一般論は、正しいけれど、誰の話でもありません。

3. 数字を、自分の実測に置き換える

「大幅に短縮できます」を、「私の場合、30分が5分になりました」に直します。

大きい数字を出す必要はありません。
自分が数えた数字であることのほうが、はるかに効きます。

4と5は、削る作業

4. 同じことを言っている段落を、まとめて1つにする

AIに書いてもらった文章でいちばん多かったのが、これでした。

言い換えて2回説明している箇所が、1本の記事に3か所ありました。

丁寧に見えますが、読む人からすると、進んでいない時間です。

同じ内容の段落は、良いほうを1つ残して、もう1つを消します。

5. まとめの段落を、丸ごと消す

最後に決まり文句と要約を重ねた部分は、読まれていません。

本文で言ったことをもう一度言っているだけだからです。

私は、まとめを消して、代わりに一行だけ残すようにしました。

記事のなかで、いちばん言いたい1文だけを置きます。

読まれる文章と読まれない文章の差は、うまさではなく、削り方でした。

見た目の直しも、同じくらい効いた

中身とは別に、見た目でも差がありました。

読まれなかった記事を開き直すと、こうなっていました。

・段落が5行以上つながっている
・見出しが2つしかない
・箇条書きがない

画面で読むとき、人は文字の塊を避けます。

直したのは3つだけです。

・1文ごとに改行する
・3つ以上並ぶものは、箇条書きにする
・見出しを、中身の順番どおりに入れる

見出しは、飾りではありません。
読む人が「ここは自分に関係あるか」を判断するための目印です。

見出しだけを上から読んで、記事の流れが分かるか。
これを毎回、出す前に確認しています。

内容が同じでも、読み終わるまでの体力が違えば、読まれる量は変わります。

AIに最初から書かせるときの頼み方

上の5つを毎回手で直すのは大変です。

なので、頼むときの指示に、先に入れるようにしました。

・冒頭は必ず、具体的な出来事から書く。一般論から始めない。
・主語は「私」。「みなさん」「多くの人」は使わない。
・数字を書くときは、私が実際に数えた数字だけを使う。無い場合は書かない。
・同じ内容を言い換えて繰り返さない。
・まとめの段落は書かない。最後は一行で終える。

これを渡すようになってから、直す量が半分ほどになりました。

ただし、ゼロにはなりません。

実際に起きた出来事の部分は、私しか知りません。
そこは自分で足しています。

素材を渡さずに「良い記事を書いて」と頼むと、必ず一般論に戻ります。

だから、頼む前にやることが1つあります。

その日にあった出来事を、3行だけ先に書いておくことです。

何時に、どこで、何が起きて、自分がどう思ったか。

この3行があるかないかで、出てくる原稿の質がまったく変わりました。

書くのが大変なのは記事ではなく、その3行のほうです。
逆に言えば、そこさえ自分で用意すれば、残りは任せられます。

読まれない原因は、たいてい冒頭の3行

もし1つだけ直すなら、冒頭の3行です。

そこに、日付や場所や数字が入った具体的な出来事があるか。
それだけを見ます。

無ければ、その先は読まれません。

整った文章は、読みやすいだけです。
読まれる文章は、最初の3行で「自分の話だ」と思わせています。


このブログでは、AIに書かせた原稿をどう直しているかを、直す前と直したあとの両方を出しながら書いています。

※ 誇大な約束はしません。反応が変わらなかった直し方は、変わらなかったと書きます。


この記事を書いた人

AI秘書と仕事を運用しています。

AI秘書のアリアに、原稿づくりの大半を渡しています。
その日に何が起きたかを書き出すところと、外に出す言葉を選ぶところは、自分でやっています。

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