1日で動画を50本作った日の進め方
ある1日で、短い動画を50本作りました。
内容は、クイズ形式の勉強動画です。
問題を出して、少し間を置いて、答えを見せる。それだけの構成です。
50本という数字だけ見ると、すごいことをやったように見えるかもしれません。
その日、私が手を動かしていた時間は、たいして長くありません。
長かったのは、1本目を作るまでの時間です。
1本目に時間をかけ、2本目以降はコピーにする
最初にやったのは、1本だけ、最後まで完成させることでした。
このとき決めたのは、次の項目です。
・画面の構成(文字の位置、色、大きさ)
・音声の話し方と速さ
・問題を見せてから答えを出すまでの秒数
・冒頭と最後に入れる決まり文句
・書き出しの設定
ここを決め切るまでに、半日近くかかりました。
そのかわり、2本目からは、変わるのは中身の文字と音声だけになります。
量産で時間を食うのは作業ではなく、毎回の判断です。
50回同じ判断をすると、50回ぶん疲れます。
1回で決めて固定すれば、残りは作業になります。
中身と型を分ける
具体的な手順を書きます。
1. 動画の中身(問題文、選択肢、答え、解説)を、表形式のデータとして1か所にまとめる。1行が1本ぶん。
2. 動画の型(画面構成や秒数)は、データとは別のファイルに書く。中身を触っても型は触らない。
3. データを1行ずつ読み込んで、音声と画面を組み立てて書き出す処理を、1本のプログラムにする。
4. まず3本だけ書き出して、目と耳で確認する。
5. 問題がなければ、残りを一気に書き出す。
3本で止めるのが大事です。
50本作ってから間違いに気づくと、50本やり直しになります。
3本なら、直して5分です。
中身は先に全部そろえる
もうひとつ、順番で失敗しない工夫があります。
中身のデータを、動画を作り始める前に全部そろえておくことです。
作りながら問題文を考えると、1本ごとに頭の切り替えが起きます。
考える作業と、作る作業は、脳の使い方が違います。
その日は、こういう分け方をしました。
・午前:中身を50本ぶん、まとめて書き出す(作らない)
・午後:型を1本ぶん決め切る(中身は触らない)
・夕方:残り49本を書き出す
考える時間と、作る時間を混ぜない。
これだけで、体感の疲れがかなり変わりました。
作業中にはまった点
きれいに進んだ話だけ書くと嘘になるので、はまった点も書きます。
いちばん時間を取られたのは、音声の読み間違いでした。
漢字の読み方を、機械が想定と違う形で読む。
数字の単位を、続けて読んでしまう。
これは、データ側に「読み仮名」の列を足して解決しました。
おかしかったところだけ、読み仮名を手で入れます。
50本ぶんで、手で直したのは20か所ほどでした。
もうひとつは、書き出しの待ち時間です。
これは短縮できません。
私はその時間、別の作業に移りました。
そして、公開の操作は私の手作業のままです。
サムネイルを選ぶ、説明文を確認する、公開ボタンを押す。
ここは自動化していません。
「1日で50本」は、作る工程の話であって、出す工程まで無人で終わったという意味ではありません。
量産する前に確認したい3つ
同じことをやる前に、これだけ確認すると失敗が減ります。
・その50本は、1本目と同じ型で本当に成立するか(成立しないなら、型を2種類作る)
・中身のデータは、あとから直せる形で持っているか(動画の中に埋め込むと直せない)
・3本目で止まって確認する手順が、段取りに入っているか
1つ目が、いちばん大事です。
私も、途中で「この問題は文字数が多すぎて画面に入らない」というものが出てきました。
そのときにやったのは、型を作り直すことではなく、その1本を外すことでした。
型に合わない中身を1本のために型を広げると、残り49本の見た目が全部ゆるくなります。
外して別の日にまとめたほうが、結果的に速く終わります。
量は、気合いでは出ません。
型を1つ決めて、中身を差し替えられる形にしたときに、はじめて出ます。
そして、型は一度決めたら、その日は変えないことです。
途中で「もう少し良くできる」と思って型に手を入れると、それまでに作った本数との見た目が変わります。
統一されていない束は、あとで直すのが面倒になります。
改良は、次の50本からで間に合います。
使ったデータの形や、詰まった箇所も、飾らずそのまま流す予定です。
※ できないことはできないと書きます。手作業が必要な工程も明記します。
この記事を書いた人
AI秘書と仕事を運用しています。
AI秘書のアリアと、製造役のもう1台のAIに、仕事の大半を渡しています。
量産の型づくりと、公開前の確認は、いまも自分でやっています。
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